4.屋根について-3
(3)屋根の構造について
熱対策についての話を進める上で、屋根の構造を触れる必要があります。ただ、素人なので厳密な内容ではありませんので、ご容赦ください。
私が吹き付け断熱の家を考えているため、屋根部の断熱施工の方法が、屋根断熱が前提となります。屋根断熱については次のご覧ください。
http://www.toyo-dannetu.com/category/1263920.html
さて、屋根断熱を前提とした場合、基本的には屋根と壁とは構造的に似ております。下図の構造図をもとに外側から対応関係で表しますと・・・
a.屋根材(外壁材)⇒b.ルーフィング(透湿防水シート)
⇒c.野地板(構造用合板)⇒d.垂木(柱)⇒e.通気層⇒f.断熱材
外壁通気工法の壁と同じで、屋根にも通気層が存在します。さて、熱対策として、大きく分けると3つの方法があります。
①反射:熱源となる赤外線を反射する(あまり一般的でない)。
②通気:通気層を設けることで室内への熱の伝搬を防止する。
③断熱:断熱材で熱の伝搬を防止する。
夏に太陽から屋根に与えられる熱量はハンパないことは、先述の通りです。このため①、②、③について色々な対策が考案され、それらを組み合わせて採用されています。
ただ、それぞれの対策について定量的な効果評価情報が少なく、更にはそれを組み合わせているので、分かりにくいのです。①、②、③について詳しく見てみましょう。
①反射
遮熱塗料というものがあります。表面加工により、熱の原因である赤外線を反射することで、建物への影響を防ぎます。有名どころでは”GAINA”という宇宙開発技術から出来たという塗料があります。JAXAとかもコラボしているそうです。
GAINAを塗るだけで、5度も温度が下がるとはすごいですね。ちなみに、先に紹介しましたカラーベストのコロニアルグラッサにも、遮熱塗料を使った”遮熱グラッサ”という商品があります。但し、ぼちぼち採用され始めている段階なので、あまり一般的ではありません。