南大阪で欠陥住宅を建て替えるオッサンのブログ(along with 泉北ホーム)

建売の欠陥住宅に長年苦しんだ末、泉北ホームさんで建て替えます。その顛末です。

1.基礎について

 

布基礎とベタ基礎

 少し前の木造住宅の基礎は布基礎が多かったと聞きます。今は大半の住宅でベタ基礎が採用されているようです。

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 今でも布基礎を採用している会社さんもあり、決して布基礎が悪いわけではありません。ただ、家の重量を支えられるようにチャンと強度が保たれた作りになっていることが重要です。

 

布基礎について

 昔の建売とかでは、基礎幅が十分でなかったり、基礎の配筋が適切でなかったりして、基礎が十分な強度を持たない家があるのです。特に、見た目からして建築資材を節約できる布基礎の物件に多いように思います。私の家(旧)も布基礎でして、建築士に依頼して調査したところ、基礎は手抜きで公庫基準を満たしておらず、十分な強度がありませんでした。(ちなみに、住宅性能保証制度の加入物件で、建築時に現場検査があったはずです。当時の検査体制がいい加減であったのかを思い知りました。)

 基礎が弱いと、当然地震に弱い家になります。また、私の家(旧)は軟弱地盤の上に建てているために、少しずつ不同沈下が進んでいますが、こんな基礎だとジャッキアップによる補修にも耐えれないのです。

 布基礎の問題点を挙げるなら、地面からの湿気が上がってくる点があります。私の家は梅雨時期は地面から湿気が入ってきて、カビの原因になっていました。最近は布基礎でも床下にコンクリートを張っているものがあるので、この限りではありません。

 

ベタ基礎について

<?営業トーク?:ウチはベタ基礎やから大丈夫やで!>

 一方のベタ基礎ですが、ローコスト住宅の営業マンの宣伝文句では「ウチはベタ基礎だから大丈夫」と仰ります。ベタ基礎なら本当に大丈夫なのでしょうか?

 今回の建替え検討において、実際に構造見学会等で建築現場を見て回りました。その際、ベタ基礎といってもかなり会社によって異なることがわかりました。

 同じベタ基礎と言っても、基礎幅・基礎厚・深さ、配筋のピッチや鋼の太さ、二重に配筋を行う(ダブル配筋)等、会社さんにより結構違いがあります。こだわりを持っている会社さんはアピールすると思うのでよく確認した方が良いです。今回の建替えでは地盤が弱いこともあり、ダブル配筋を採用している会社を高く評価することとしました。

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基礎貫通キットの採用

 基礎に関係して確認すべきこととして、基礎貫通キットの採用有無があります。基礎貫通キットとは下水等の配管保守性を高めるためのものです。これが入っていないと、配管補修の際に基礎のコンクリートをはつらないといけないので、作業が手間な上に、基礎の強度が低下する原因にもなります。

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 長期優良住宅制度が浸透して採用している会社が増えていますが、ローコスト住宅では必ずしもそうではありませんのでご注意を。

 ついでに配管話でもうひとつ。最近の住宅では上水配管で鞘管ヘッダー工法というものが採用されています。詳しい説明は行いませんが、LANの世界で例えれば、同軸ケーブル配線からツイストペアーケーブル配線に変えるような画期的な工法で、施工性やメンテナンス性が改善されています。ただし、この工法では部材費が従来工法より高くなるので、ローコスト住宅だと採用していない場合もありますので、同じく確認をお勧めします。

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