南大阪で欠陥住宅を建て替えるオッサンのブログ(along with 泉北ホーム)

建売の欠陥住宅に長年苦しんだ末、泉北ホームさんで建て替えます。その顛末です。

内装工事とカーテン-2

価格破壊

 前回「カーテンなんかはニトリでええやん」という暴言を吐いてしまいましたが、ニトリさんはカーテン類の商品開発に力を入れており、今やオーダーカーテンを扱っているそうです。”大量生産の既製品”という意味だったのですが、大変失礼いたしました。

 さて、15年前に初めて家を購入した際、妹が中心となって頑張ってオーダーカーテンを購入しました。でも、高額な見積書を見て「なんでこんな布にこだわって、1枚何万円もお金をかけるの?」と思ったものです。

 しかし、カーテン業界でも価格破壊がおこり、カーテンDO!さんならオーダーカーテンが採寸等込みで1万円、カーテンレール等の取付工事費も一軒まるごとで1万3千円とお手頃価格になっています。業界変化の激しさを感じます。

 照明器具では泉北ホームさんの上限金額設定が低くてケチケチ作戦を取りましたが、カーテンに関しては余裕がありそうです。

 

何を基準に選ぶのか

 一般的に女性はカーテン、キルティング、レースなどの”布もの”への関心が高いですが、男性はあんましです。当方の様なセンスの無いオッサンにとっては馴染みの薄い世界であり、カーテンの機能面(陽射しを抑え、室内を目隠する等)は理解しますが、意匠性(ファッション性、デザイン性)については正直よくわかりません。まあ、オッサンがカーテンのデザインや、生地の柄や質感などを耽美的に語ったら怖いです(笑)。

 今回調べてみると、ロールスクリーンやブラインド等を含めたカーテン類には多様な商品があり、機能性に違いがあることがわかりました。意匠性に疎いオッサンとしては、機能性を基準に選ぼうかと考えております。

 以下、機能性について説明することで自分の頭を整理するとともに、この手のことに疎いご同胞に少しでもお役に立てばと思います。なお、情報のかなりの部分を住宅専門用語辞典(http://www.what-myhome.net/index.html)から引用させて頂いております。

 

商品についての説明

①カーテン

 厚手の生地のカーテンをドレープカーテンといい、ドレープカーテンの中に取り付ける半透明のカーテンをレースカーテンと言うそうです。写真でもドレーブとレースをセットにしておりますが、これは意匠性というわけでなく、二つを使い分けることで、採光、採風のコントロールするためだそうです(レースカーテンでないと、風が入ってきにくい)。

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 カーテンは構造が簡単ですから扱いやすく、生地で部屋の模様替えが出来るだけでなく、機能を変えることもできます。最近は遮光、遮音、遮熱といった機能を持つ生地を使ったカーテンも存在します。

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②ローマンシェード

 カーテンを蛇腹に折り畳みながら上下に昇降させて、たくし上げて開閉することができるシェードを指すそうです。機能的には後述のロールスクリーンに似ています。意匠的にはカーテンに近いものの、たくし上げたときに窓周りがすっきりした印象を与えます。

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 ”ローマン”とイタリアの首都の名がついていますが、日本の業界でつけられたネーミングだそうで、ローマとは関係なさそうです。その経緯は次のサイトが参考になります(サイト主の”チョイ悪オヤジ”さんは業界の社長さんです)。

  http://www.indeko.jp/blog/2008/10/1-7.html 

 

③ロールスクリーン

 言わずと知れた1枚の布を巻き上げて上下に開閉するものです。意匠性としてシンプルさが売りですが、1枚の布であるため採光や採風のコントロールに難があり、遮光性も高くありません。

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④プリーツスクリーン 

 プリーツ加工した布などを上下に昇降させて開閉するタイプのもので、ロールスクリーンとブラインドの中間のような存在です。すっきりとしたデザインで和室にも合います。

 ロールスクリーンでは採光のコントロールが難しかったのですが、プリーツスクリーンには、上下に違う2種類の生地を選ぶことができるため、一台でレースとドレープの効果を持たせることができます(ペアタイプと呼ばれます)。ただし、値段が張るのが欠点です。

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④横型ブラインド(ベネチアンブラインド) 

 いわゆるブラインドで、スラット(羽根)を回転させることで日照や視界を自由に調節でき、窓からの光をコントロールできます。これは本当にイタリアのベニスで誕生したことから、ベネチアンブラインドとも呼ばれるそうです。Wikiに面白いトリビアがあったので引用しますと、

「水の都・ベニスでは、上から降り注ぐ太陽光のほかに、水に反射して跳ね返ってくる下からの光も遮る必要があった。そのため、上方、下方のどちらの光も遮ることのできるこのブラインドの形が大変効果的だったのである。」

 思わず「へぇ」と言ってしまいそうになりました。合理的な商品でありますが、スラットの折れや汚れが難だと言えます。居間の窓周りを温かみを持たせつつ、すっきりさせたいときは木製ブラインドが利用されることが割とあるそうです。

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⑤縦型ブラインド(バーチカルブラインド)

 布などでできた細い帯状のスラットを垂直に並べて取り付けたブラインドで左右に開閉するものです。横型ブラインドと同じく、スラットを回転させて日照や視界をコントロールでき、開閉操作が手軽なので出入りの多い、掃出し窓などに適しています。

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 また、プリーツスクリーンと同様に、スラットに2種類の生地を組み合わせる(ペアタイプ)ことで、レースとドレープの効果を持たせることも出来ます。これもペアタイプにすると値段が張るのが難点です。

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比較表によるまとめ

 かなり主観でまとめた資料を作成しました。概算費用の欄も、掃出し窓1窓あたりで計算していますが割と適当なので、あくまで参考ということで。

 これまで採光や採風などに触れておりますが、カーテンの機能として保温(防寒)があります。最近の住宅はLow-Eペアガラスが一般的になったので、昔ほど窓が寒いということはなくなったと思いますが、重要な機能と言えます。

 また、カーテン以外はメカニカルなものですから、壊れる可能性がありますし、掃除などの保守性について問題があると考えております。

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 結論として、カーテンは無難で失敗しにくいと言えるでしょう。しかし、安くなったといってもドレーブ+レース+レールの3点セットになるので、一窓あたり3万円程度、全ての窓に取り付けると結構費用がかかります。

 一方、メカニカルなブラインド、ロールカーテン等はシングルタイプなら製品にもよりますが、割と費用を抑えられます。カーテンとうまく組み併せれば良い思います。

 個人的には見た目がシャープで高級感がある縦型ブラインドが特にお気に入りです。ペアタイプだとかなり費用がかかるため、当家は居間だけはペアタイプとし、個室はシングルタイプにしようと考えています。

 なお、ロールスクリーンの評価が低いですが、あくまでインテリア次第だと思います。特に縦すべり出し窓にカーテン類を取り付ける場合は、ロールスクリーンはよく使われている様子です。