南大阪で欠陥住宅を建て替えるオッサンのブログ(along with 泉北ホーム)

建売の欠陥住宅に長年苦しんだ末、泉北ホームさんで建て替えます。その顛末です。

会社選び-1

1.結果として泉北ホームさんを選択しました。

 長々と事前調査について説明いたしましたが、最終的に泉北ホームさんにお願いすることになりました。

 調査した会社はローコスト系、大阪を拠点とする工務店さん数十社におよび、完成見学会や構造見学会にも多数参加させて頂きました。また、そこで絞り込みを行い7社から見積を頂き、比較を行った次第です。

 なお、大手の高級住宅メーカの中には、泉北ホームさんより優秀な会社さんもあるでしょう。ただし、既に欠陥住宅で失敗している私には残念ながら手が届きませんので、対象としておりません。検討が偏っていることを最初にご承知ください。

 では、泉北ホームさんについて、事前調査事項の7項目に基づいてコメントをいたします。

 

①基礎

・2階建でも3階建と同じダブル配筋のべた基礎を採用して、コンクリート厚も250mmである(比較他社は150mm)。建築予定地が地盤が弱く、湿気が多い土地であるため、しっかりとした基礎が気に入った。

長期優良住宅仕様であるため、基礎貫通キットも当然採用している。

 

②構造

・2×4であるため、集成材の問題(糊の劣化など)については関係がなく、材木もJグレードと呼ばれている高品質材を使っている。

・先述のnovopan-STPⅡという合板を全周に張りこんでいる。サイディングについては、有名な”光セラ”以外にニチハ製の”風光”を標準で選択できる。”風光”は下記写真の通り厚みが21mmで重厚感があるため(一般的な住宅用サイディングは15mm~18mm)、目論見通りの厚みのあるしっかりとした外壁を作ることができる。

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・1Fについてはダブルスタット、一方で火打ちを設けるなど2×4住宅の中でも強固なつくりである。

・ただし、耐震等級は2以上としており、耐震性に優れた家をするには間取り等をよく検討する必要がある。

・防音についても、2階床に防音ゴム、1Fが吊天井でグラスウールを敷き詰めるなどの対策が取られている。

・他社では施工を嫌がる2×12の梁にも対応し、希望する間取りを実現できるように融通を聞いてくれた。1F天井を高くする点についても(ハイスタッド対応2.6m)、木軸を含めた他社と比べ、リーズナブルに実現できる(木軸の場合は”見せ梁”で高天井を実現できるが、省令準耐火にしたい場合は工夫が必要)。

 

③断熱

・吹き付け断熱(フォームライトSL)を採用している。構造用合板(novopan-STPⅡ)の透湿抵抗が余り小さくないので内部結露を心配していたが、断熱材メーカーに透湿抵抗比を確認したところ、問題がないことが明らかとなり安心した。

・吹き付け断熱の場合、壁内に雨水侵入による被害を心配していた。先述の通り、2×4工法の場合は雨仕舞を考慮した屋根の作りにすれば、問題がないと考えた。

 

④屋根

・屋根材はコロニアルグラッサが標準仕様であり、UVによる劣化の心配が少ない。

・屋根の通気について、棟換気、二重垂木の通気層が標準仕様で対応している。ただし、通気胴縁の厚みがあまりないので、十分な換気量となるのか少し心配ではある。

・軒の出については、トユ含みで890mmまで対応。比較他社が、標準ではせいぜい600mm程度しか対応していないため、とても魅力的である。これは二重垂木を採用しているため、軒の出を深くできるとのこと。

 

⑤施工

・自社施工を売りにしている。職人会議を設けるなどして、施工品質の向上に努めている様子が伺える。

・構造見学を2回させて頂いたが、細かい所で気になった点があったものの、他社と比べてみてしっかりしていると感じた(偉そうに書いていますが、あくまで素人意見なので・・・)。

 

⑥情報処理

・今回、こちらの原案を提示して各社に提案と見積作成を依頼する形で進めた。比較他社が原案通りのプラン作成に終始して工夫がなかったが、同社は営業殿が住宅デザインソフトを駆使して提案にプラスアルファがあった。また、当方からの技術問い合わせやプラン変更要求に対して、応答レスポンスが早く、回答内容が的確であった。

・担当頂いた泉北ホームさんの営業殿がたまたま良い人であったのかもしれない。同営業殿は二級建築士で技術に明るかった。また、フットワークも軽く、当方の質問について設計部門等にすぐに問い合わせて頂けた。

・組織として情報システムの整備が進んでいる様子で、営業支援システム、工程管理システムが存在すると見受けられる。設計部門、IC部門、工事部門を本社建物のワンフロアに集めることで情報連携がうまく進むよう、社長さんが腐心しているとも聞く。

 

⑦会社の信用

・信用調査会社のデータ、建設業許可申請を調べたが、信用について問題なし。

・工事費決済についても、契約金(100万円が目安)を支払えば、完成時点での清算となるのでつなぎ融資の心配がないのは、施主としてありがたい。

 

 以上です。比較他社において泉北ホームさんより優れている点が多数ありましたが、全体的に欠点が少なく、平均的に優れていたので泉北ホームさんの総合評価が高くなってます。つまり、ブログの最初にお話した”バランス重視”の判断です。

 ただし、あくまで私の主観による評価です。私は1Fハイスタット、勾配天井、ロフト的収納、飾り窓など、”空間的な遊び”を入れたいと思ったので、その点の自由度を重視しています。一方、地震が心配な方は耐震等級3を必須条件とするでしょうから、泉北ホームさんは論外かもしれません。

 一方で、泉北ホームさんからすると、売りである”フル装備の家”や、他社と比較して充実した住宅設備(キッチン、トイレ)が正しく評価に反映されていない思うでしょう。次回以降で説明いたしますが、私ども家族もこれらに魅力に感じました。ただ、この点ばかりがフォーカスされ、同社の優れた点が正しく評価されていないという印象も持ちました。よって、あえて評価項目から外しています。

 

 次回、比較他社についても少しコメントいたします。ただし、中小の会社さんについては除外しています。なぜなら、選択から漏れたという評判でご迷惑をおかけしたくないためです。