南大阪で欠陥住宅を建て替えるオッサンのブログ(along with 泉北ホーム)

建売の欠陥住宅に長年苦しんだ末、泉北ホームさんで建て替えます。その顛末です。

4.屋根について-2

(2)屋根材の劣化について

 「長年の風雪に耐え」という表現があります。だから風、雨、雪が屋根材の劣化を招くと思っていたのですが、調べてみると意外な要素がありました。それは、”紫外線”です。

 強い紫外線は皮膚のシミの原因となり、最悪の場合は皮膚ガンの原因ともなりうるという人間にとっても怖いものですが、建物にとっても悪影響があるとのこと。そういえば、洗濯バサミとかの樹脂も紫外線でボロボロになりますね。ネットを探してみると、リフォーム会社(http://www.kurane.com/sample/gaiheki-yane/astec-paint.php)の宣伝で次のような標語すらありました。

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 では、丈夫な屋根材は何かを調べました。詳しい情報は次のHPをご覧ください。

http://www.ozone.co.jp/housing/knowledge/plan/exterior/roof.html

 要は昔からの”釉薬瓦”が半永久的に使えて長持ちという訳です。なお、この資料ではセメント瓦の平米あたりの重さが釉薬瓦と同様になっていますが、もっと軽い屋根材もあります(和歌山:アルプス社アルペン30)。

 では、「釉薬瓦を使えばいいじゃないか」といえば、単純ではありません。釉薬瓦は高価なだけでなく、重たいので家の重心位置が上がり、地震時に揺れが大きくなるという問題があります。私は屋根の上に太陽光発電を屋根に載せる計画だったので、更に屋根が重たくなります。だから、軽い屋根材の方が良いのです。

 「30~40年ぐらい持てばいい。それよりも軽い屋根材を」と割り切ると、カラーベストやセメント瓦でも機能的に大丈夫そうです。でも、紫外線で色落ち等が発生するため、10年毎に塗り替えが必要と言います。

 それでは「紫外線に強くするにはどうするか?」と調べると、人間の”UVカットファンデーション”の様に屋根材に表面加工が必要とのこと(要は塗装です)。カラーベストで表面加工の商品がないかを探してみると、KMEW社製”コロニアルグラッサ”という商品がありました。次のグラフのように耐候性試験のグラフからして、釉薬瓦に近い感じす。

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http://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/feature/base/iroase.html

 なお、セメント瓦のアルペン30にも”Hi シリコン塗装(高耐候性塗料標準仕様)”の商品があり、それはコロニアルグラッサに近い耐候性を持つようです。

 「そんなにいい商品なら、どの会社でも採用しているはず!」と思って調べると、ロースト系の会社は採用しているところが少なく、カラーベストは一つレベルの低い”コロニアルクアッド”という商品ばかり。外断熱仕様の中堅クラスの会社でさえ、オプション扱いとのことでした。

 それらの会社の営業・技術の方々(当然、複数です!)に理由をヒアリングをすると、「どのみち10年ぐらいで屋根は塗りなおさなあかんねん。そんなんにお金をかけても無駄。」とのこと。確かに外装は10年で何かしらのメンテがいるかもしれませんが、塗り直しとは極論のように思います(私は性格が悪いため、「安く上げるためにケチってるんとちゃうか」とか、「ワザとメンテナンスの仕事を作ってるんちゃうか?」と疑ってしまいました)。

 何せ原価ベースで考えれば建物あたり、数万円の差もありません。消費者サイドで考えれば、「長持ちするような材料で考えてほしいな~」と思った次第です。