南大阪で欠陥住宅を建て替えるオッサンのブログ(along with 泉北ホーム)

建売の欠陥住宅に長年苦しんだ末、泉北ホームさんで建て替えます。その顛末です。

2.構造について-4

※木造軸組工法に引き続き、2×4工法について説明いたします。

 

2×4工法

 <営業トーク:2×4工法は日本の風土には合わんで、木軸の方がええよ>

 2×4工法について素人目線で説明すると、2×4材という規格化された木材と構造用面材を使って箱を作り、積木の様に組み上げている建築工法です。

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 木造軸組工法の会社の営業さんが、2×4工法を上記の通りに批判する声を何度か聞きました。

 しかし、設備等を含め家を構成するパーツは同じ様な部材を使っていることもあり、建築のプロセスや使用する金具等は違うものの、木造軸組工法と比べて無茶苦茶には変わらないという印象です。2×4工法なのに火打ちを設ける会社があったり、木造軸組工法なのに構造用合板を全周で張り込んだりと、双方で影響を受けている様子が窺えます。

 

2×4工法の優位性

 2×4工法の特徴として構造用合板がきっちり張り込んであり、建物の密閉度が高いことがあげられます。これは規定に基づいて、沢山の釘でしっかりと構造用合板が打ちつけられているためです。一方、木造軸組工法の現場意識として、柱を重視して構造用合板を補助的にとらえているためか、構造用合板と柱との間に隙間がある現場を幾つもみました。密閉度については2×4工法の方が高いように思いました。

 また、2×4工法の方が防火性に優れているとも聞きます。火の通り道となる床や壁の枠組材などがファイヤーストップ材となって空気の流れを遮断し、上階へ火が燃え広がるのをくい止めるそうです。このため、省令準耐火建物となっており、火災保険が割引となります。

 

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同じ2×4工法でも・・

 次に、2×4工法を採用している会社どうしでの特徴的な違いとして、次の点があげられます。 

①構造(ダブルスタット)

 2×4材をみると割と木材が細いことに驚きます。そこで、1階の柱について2本に束ねて強化するという施工方法です。割と多くの会社が採用している様子です。

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 梁についても会社によっては梁間隔を狭くして、2Fの床の強度を高めるという工夫をしています。

 

②防音対策

 木造軸組工法の床で説明いたしましたが、2×4工法は箱構造なので、太鼓のような感じに2Fの音が響きやすいという問題があります。そこで、天井を吊天井にして、天井裏に断熱材を張り込んだり、2F床材の下に防音ゴムを引き詰めたりしています。

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 なお、木造軸組工法ではローコスト系では2Fの防音対策をしていないと説明しましたが、2×4工法の会社は何らかの対策を施していました。ただし、会社により実施の程度が異なりますので、確認が必要です。