南大阪で欠陥住宅を建て替えるオッサンのブログ(along with 泉北ホーム)

建売の欠陥住宅に長年苦しんだ末、泉北ホームさんで建て替えます。その顛末です。

2.構造について-3

※前回、前々回に続いて、木造軸組構造での内容の違いについて説明をしております。

④床

<営業トーク:ウチは根太レス剛床工法やから丈夫な床やで!>
  床については、昔ながらの根太工法と根太レス剛床工法があるとのことです。
  http://www.house-support.net/toi/yukagumi.htm
 しかし、いくつもの現場を見て回りましたが、不思議なことに根太レス剛床工法ばかりでした。施工性の高さから一般的な工法になっている様子です。あまり、差別化要素になっていません。

 ちなみに、同じ工法を使っていても、床梁の間隔や合板の厚みに違いがあります。ただ、素人からすると、合板の厚みが24mmとか28mmとか細かく聞いても仕方がないという感想です。見学した際に、他社と比較して妥当な中身かどうかを確認すれば良いと思います。
 それよりも、床に関して2Fの床の防音対策の有無が、会社によって顕著に異なっていました。ローコスト系は何の対策を施していない場合があり、階下に音が響くのではないかと心配になりました。

 具体的な対策としては、防音ゴムや石膏ボードを2F床に敷き詰めたり、1Fの天井部に断熱材を引き詰めたりと様々ですが、何らかの対策をしているなら、良心的な会社だと思います。

 

⑤金物工法

<営業トーク:ウチはええ金物使っているから、地震に強いで!>
 最近の木造軸組工法では、ホールダウン金物など補強金物の取り付け義務がありますから、ついていて当たり前です。耐震性を売りにしている会社では、金物工法を採用しています。

 柱で構造物を支える木造軸組工法では、地震発生時に柱や梁の接合部に力がかかり、破損するリスクがあります。たとえ建物が震度6に揺れに耐えても、その後の連続的な余震に接合部が耐えられなくなる可能性があります。金物工法ではプレカットした木材に金具を埋め込んでおき、柱や梁を金具で接続する方法です。接合部が金具ですから、欠損などが生じにくくなります。

 大手で有名なのは先述のパナソニックの”テクノストラクチャー工法”、トステムの”スーパーストロング工法”などがあります。中小でも、金具メーカであるタツミの”テックワン”という金具を採用している会社も存在します。ただし、残念ながらローコスト系で採用しているところはかなり少ないです。

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 私個人の感想としては、木造軸組工法で建てる場合で予算が許すならドリフトピン工法を採用したいと思いました。現場を見学すると、梁や柱の重なりが規則的に整理されて、しっかりとした建物だなと感じました。

 

 これまで木造軸組工法の内容の違いを見てきましたが、同じ工法を使っていても結構違いがあることをお分かりいただいたかと思います。特に壁構造の違いについては、自分で調べてみて驚きました。

 次回は2×4について説明いたします。